グレーゾーン

2004年11月24日
電話サポートしてて困るのが、サポート範囲なのか範囲外なのかわからない微妙な電話。当初の契約の時点でサポート範囲に入ってないものは、全部サポート外だからそりゃ電話対応なんてしなくてもいいんだけど、その場合は通常、他の窓口を案内したりするわけだな。
まあ、ごくまれにどこにも窓口のない照会が来て、にっちもさっちもいかなくなることはあるんだけど。

で、本当に困るのが複数の窓口があるケースの場合。担当者が適当だとろくに話も聞かずに他の窓口になすりつけちゃって、結果的にたらい回しにされちゃってクレームに発展するから非常に怖い。
今日はそんなグレーゾーンの案件を取っちゃって、持てる知識のすべてを結集して、本当なら他の窓口に電話しなきゃいけないユーザーの世話。最初の質問はとても簡単なことだったので5分ぐらいで済むからいいかなと思ったら、出るわ出るわ「ついでに教えて」「ついでに設定して」の山。終わってみれば対応時間80分、しかも結局は情報がないから対応できないレベルまで発展しちゃって、本来の照会先をご案内。
結局は対応件数は1件どころか、他の部署に振っちゃってるので俺のポイントにはならず踏んだり蹴ったり。
・・・まあ、俺も椅子に座ってぐるぐる回ってるだけじゃないってことですよ。とほほ。

船戸与一『降臨の群れ』読了。
舞台はインドネシア、アンボン島。
プロテスタントとイスラム教徒の宗教的対立を舞台にした内戦の模様を描いた・・・んー、アクション?
主人公の爺さんがクール。お相手は17歳のメイドさんですよ、すげえ。その性癖が仇となってCIAやら情報局にいいように使われるんだけど、自業自得っていうか幸せ税。あんな爺さんに俺もなりたい。・・・そうか、俺もインドネシアに行けばいいんだな。
話の展開としては他の船戸作品と同様、中盤から後半にかけて激突の緊張感をピリピリと高めていき、最後の数ページで主だった登場人物をバタバタと殺して辻褄とページ数を合わせるという、いつものパターン。派手な銃撃戦で殺されるならともかく、これからって時に何の脈絡もなく心臓発作を起こさせるなよな、萎えるから。
オススメはしない。

モブ・ノリオ『介護入門』ぶん投げた。
今年度の第98回芥川賞受賞作。
自分の婆さんの介護をする30歳無職の話。
主人公の無職は大麻大好きラリパッパという設定なのだが、地の分もなんだかラリパッパ。直木賞は大衆小説、芥川賞は純文学というイメージ
なのだが、これじゃ直木賞の『邂逅の森』(著・熊谷達哉)の方がよっぽど純文学。
基本的に図書館で借りた本は最後まで読みきるんだけど、Yo、100ページそこそこの薄っぺらい本なのに、ha、ha、こんな地の文だったらFUCKING! 読む気がしないってもんだろ、ニガー。
まあ、そんな感じ。

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