人妻からメールがきたよ

ああ、流行りのスパムメールじゃないぜ。
間違って消しそうにはなったけどね。
バイトの時の同僚からの結婚式2次会の招待状です。
なんか宛先にCCを大量に入れて送りつけられてきました。
個人情報が！　個人情報がだだ漏れしてる！
そんな新婦は信頼と実績の保険セールスです。おーい。

とりあえず参加してきます。
今度は某高校教師の時みたく遅刻しないように気をつけるよ。

佐藤賢一『カポネ』読了
場所はシカゴ。
イタリア系移民の洗濯屋の息子として生まれたアル少年が、”暗黒街の帝王”アル・カポネへと成長していく様子の前半部。後半部はそのカポネを敬愛しつつも憎む禁酒法特別捜査官、通称”アンタッチャブル”のエリオット・ネスの視点から晩年のカポネを描いている。
銃弾の飛び交うハードボイルドを連想しがちだけれど、そこは西洋歴史小説の第一人者。人情家のカポネのイメージを前面に出して見事な歴史小説として完成されてる。
アメリカ史上、最も有名なギャングだけあって作品によって捉え方は様々だけど、俺のイメージしてたカポネ像とはぴったりだった。やっぱり大親分はウィットに富んだ人情家でなきゃね。
あくまでもフィクションなので史実と違う創作も多々あるんだろうけど、その辺もひっくるめて面白い。ていうか、いいよこれが真実で。
史上最悪の悪法と名高い禁酒法は、大学の時にちょっと調べて勉強してたのよ。何の授業の課題として提出したのかは忘れたけど、かなり真剣に調べたことは確か。妙に素直に話しに入り込めるなあと思ったら、著者の参考文献がその時のと同じでやんの。
事前知識なしでも楽しめるとは思うけど、映画のアンタッチャブルを見てからだとイメージが違ってまた面白いかも。